南八ヶ岳縦走


南八ヶ岳縦走(編笠山~権現岳~赤岳~横岳~硫黄岳)
2016年2月11日~12日
自主山行

メンバー:CLぐっさん、SLひらちゃん、かわちゃん

行動記録
2/11(木)
5:35富士見高原ゴルフコース駐車場出発→6:30盃流し→9:25編笠山→9:45青年小屋→12:20権現岳→14:30キレット小屋
天気:終日晴れ、視界良好 稜線上はほぼ無風

2/12(金)
4:00起床、6:10キレット小屋発→8:25赤岳→10:10横岳→11:00硫黄山荘→11:30硫黄岳→12:05夏沢峠→13:05本沢温泉→14:20林道ゲート→16:10稲子登山口バス停前→17:00松原湖駅着
天気:明け方晴れ後霧で赤岳から先は霧(視界50メートル程度)に加え強い西風
(横岳・硫黄岳間は風速20mを超えており、時折片足を上げると風に体を持って行かれ、転倒する程。硫黄・夏沢峠途中の岩陰では、特異な突風が吹いていて岩を回り込もうと進むと突然背中を思いきり押される箇所あり)

前夜発で富士見高原ゴルフ場の駐車場に車を止め仮眠。他の登山者と思われる自動車は3台程度でした。

2/11(木)
4:30起床し身支度を調え出発。
編笠まではトレースがしっかりついており、また夏道の道標がいっぱい出ていて迷う箇所はありませんでした。森林限界を超えると富士山・南アルプス・北アルプス方面の眺望も良く、風もほとんどなくとても良い感じ編笠の山頂まで登りました。
青年小屋まで進み休憩し権現を目指すが権現まではトレースがなくラッセルを強いられました。途中は夏道の鎖が所々出ており雪が少ない感じでした。また天気が良いため時間の経過とともに雪が柔らかくなりズボズボ足が埋まる箇所もあり時間が結構かかりました。ギボシのあたりでは権現ピーク方面からの登頂者が付けたトレースがありましたが、編笠方面からのトレースはなく、中腹あたりをラッセルでトラバースし、体力・時間を使いました。お昼過ぎに権現に到着し、日帰りと思われる登山者の話によると赤岳方面行った人が2人程いたということでしたが、権現から下るはしごに到達するまでの間にトレースがなく、この日権現から赤岳方面に行った人はいませんでした。権現から下るはしごには全く雪を被っておらず、ロープを出す必要もなく下りることができました。キレット小屋まで先週以前のトレースをたどり、ラッセルしながら進み、キレット小屋で幕営となりました。

2/12(金)
4:00起床しましたが、テントが少し風を受けており、初日より風がついていました。6:10出発し赤岳を目指します。途中で朝日が出て、山肌が朝日をうけて綺麗でした。取り付きまでは所々雪に足が沈む箇所もありましたが、朝の堅い雪で初日より良い状況でした。赤岳までの登りは、雪が少なく雪面と岩稜、所々ミックスの中をアイゼンで登りました。途中のはしごも雪に覆われることなく出ており、順調に行動を上げていきました。赤岳に到着する頃には周囲がどんどん雲に覆われるようになり、地蔵分岐に下りた頃には眺望はほとんどなくなり周囲はガスガスで西風がどんどん強くなっていきました。
横岳に到着したときには周囲も、稜線下赤岳鉱泉付近も見えなくなり、硫黄までの間にある大同心・小同心を目にすることなく通過。横岳の核心部を過ぎたあたりから西風の勢いが強くなり、時折体を持って行かれるレベルになり歩行はかなり困難(気を抜くと風下に一気に体を持って行かれる風速)硫黄の山頂までは一つ先のケルンが確認できる程度の視界でした。
硫黄岳から天狗岳方面に進みますが、状況は変わらず、夏沢峠で休憩。硫黄岳からの下りの途中ですれ違った人も途中で引き返した人も多かったです。夏沢峠で今後の行動を検討しましたが、今後風が弱まる気配なく、天狗を超えるまでこれまでと同様の風が予想されるため、予定を切り上げ本沢温泉に下山開始。本沢温泉まではしっかりトレースができていて、風もなく順調に下山。本沢温泉からは雪に覆われた林道をずっと進みます。温泉からゲートまではトレースをたどり、ゲートから本沢入口間は雪上車の轍をたどり、本沢入り口から先は雪が柔らかく進みづらいと予想されたためワカン・スノーシューを装着しバス停のある一般道まで下りました。

当初の計画は全山縦走でしたが、金曜日の天気の崩れが予想以上に早く南八ヶ岳の縦走となったのは悔いが残るところですが、初日の快晴と風なしの八ヶ岳厳冬期を縦走することができよかったです。次は北八ヶ岳全山を縦走したいです。

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